御礼

 10月25日(日)に開催いたしました「Ensemble Mikanier 第13回定期演奏会 – Re – 」は慎重な判断を求められる中、みなさまにもご不便をおかけいたしましたが多数ご来場いただきました。また初の試みであるライブ配信も大勢のお客様にお聴きいただき温かいお言葉をいただいております。

 新しい合唱演奏会様式を模索しながら挑んだ今回の演奏会。

 紙媒体のチケット・チラシ・パンフレットの廃止やリアルタイムでのライブ配信、演者とお客様、お客様同士の距離を十分に保つための座席配置等、ご来場のお客様には様々なことでご協力いただき、誠にありがとうございました。

 

 プログラムは、上皇、上皇后両陛下が震災被災地に寄せる思いをお詠みになった御製、御歌に千原英喜先生が作曲された「『荘厳のコラール、愛しみのアリア』合唱とピアノのためのコンチェルティーノ」。

 ロマン派の楽曲を日本語の合唱曲として歌う名曲集シリーズ第4弾「ベートーヴェン名曲集」に、松本望先生作曲、一度聴けばすぐに口ずさめるポップスのような「合唱ポップス」。

 そして、2018年に男声版が初演された、打楽器やナレーション、掛け声が熱く飛び交う「エスノ・ラップ・ミサ」の混声版初演。

 

 感染対策の一環で例年より短縮したプログラムでしたが、豪華なプログラム、作曲家ご本人によるピアノ伴奏との共演、素敵な会場とプレミアムな演奏会となり、会場またはご自宅でお聴きくださる多くの皆様と素敵な時間を過ごすことができました。

 ディスタンスを確保しつつ配置した座席は、ほぼ満席となる大盛況でした。夜景の演出や、先生方の演奏と合わさって会場の空気も温かくなっていき、団員もフィナーレに向かってどんどん気持ちが高揚していきました。最後には、お客様の大きな拍手が響く、本当に幸せな時間となりました。

 今回初の試みであったライブ配信では、4Kカメラ5台による臨場感たっぷりの映像で、空間の垣根を越えて多くの方に演奏会をお届けすることができました。会場での演奏とライブ配信を合わせた“ハイブリッド演奏会”として、新しい合唱演奏会様式を示すことが出来たのであれば幸甚に存じます。

 

 なお、大変好評をいただいております映像配信は現在アーカイブでのご視聴が可能となっております。今からでもお申込みいただけますので、みなさまよろしければぜひご検討いただければと思います。

 

 今回の演奏会開催にあたり、ゲストである千原英喜先生、松本望先生、樽井美咲先生の御三方には多大なご支援を賜りました。また、演奏会の様式について共に考えて対応してくださったフェニックスホールの皆様、各所スタッフとして協力していただいた皆様、そしてご来場・ご視聴いただいたお客様など、演奏会に関わってくださった全ての皆様のご協力がなければ、今回の演奏会の開催はありませんでした。謹んで御礼申し上げます。

 今回の演奏会を通して得たものを糧に、ここからさらに成長していけるよう邁進してまいります。

 

 さて、第14回定期演奏会は2021年11月23日(火・祝)に開催予定です。ホール抽選の結果によっては変更もございますが、今年一部を初演した「エスノ・ラップ・ミサ」混声版の全曲初演を、3年ぶりとなる公募ステージにて演奏予定です。

 詳細は決まり次第お知らせいたします。どうぞご期待ください!