「ミカニエへの想い」

創立10年おめでとうございます。

ミカニエとの出会いは、2年程前に遡ります。

ヴォイストレーナーとして依頼されたときに阪本さんから、

「歌い方もよく分かってないので、基礎から教えてやってください。」

と話されました。

一体どんな合唱団なのかな?とドキドキしながらレッスンに行ったのを覚えています。

初めて聴いたときは、皆さんとても素直な声だなぁ、と感じました。

また、阪本先生の要求に必死に応えようとする姿が印象的でした。

毎回レッスンへ行く前に私の手元に届けられるものがあります。

それは「ミカニエ歌声カルテ」。

阪本さんがヴォイストレーニングを有効に活用するため、色々工夫してくださったのでしょう。

そのカルテには、曲ごとに一人ひとりの疑問や悩みが書いてあります。

私はそれを参考に皆さんの疑問や悩みを解決に導けるよう、様々なアプローチをしていきます。

まさしく、医者(ヴォイストレーナー)と患者(歌い手)ですよね。

この「カルテ」のおかげで皆さんとのレッスンをスムーズに進めることが出来ています。

私がミカニエと出会ってから、ミカニエが変わったこと。

それは少しでもうまく歌えるようになるため、積極的に質問をしたり、

色々な演奏会や講習会に足を運ぶようになったこと。

きっと普通のことなのかもしれませんが、ミカニエにとっては大きな前進なのです!

これは阪本さんから聞いたお話ですが、ミカニエは消極的でまた和歌山の人は県外へなかなか出かけないそうです。

そんなミカニエの皆さんが私に色々話しかけたり、質問したり、演奏会に来てくれたり・・・。

そう思うと、私も少しは力になれているのかな、と嬉しく思います。

ミカニエは決して派手で目立つ団ではないけれど、一人ひとりの歌に対する思いや音楽に向き合う真っすぐな姿勢は、とても深く熱いです。

だからこそ、皆さんから出てくる笑顔と音楽はいつも輝いています!

私はそんなミカニエと出会えて良かったですし、共に合唱と向き合う時間が楽しいです。

いつもありがとう!!

そしてこれから10年、20年と年を重ねながらますます素晴らしい合唱団になることを願うと共に、少しでもその力になれたらと思います。

これからもよろしくお願いいたします♪

 

ヴォイストレーナー 杉田 結里